Shine on

Good Design Award 2015

私どもが設計したShine Onが住宅部門で受賞したので、本日東京六本木のミッドタウンで開催のグッドデザイン賞の祝賀会に参加してきました。今年のグッドデザイン賞は、1300件程与えられましたが、私が応募した住宅カテゴリーは取るのが困難で、ただ美しい、カッコいいだけでは取れません。厳しい審査のポリシーがあって社会的課題に対する解決を行っているのか、それでいて豊かなデザインが実現しているのかの提案が無ければとれないのです。


住宅は他のデザインと違いコンセプトが中々フィットしないので取り難いと言われています。住宅カテゴリーの我々が応募する注文住宅は毎年愛知県では2or3社程度です。(メーカーとは別で)今年は私の知る限りでは我々の1社だけでした。また、ひとえにグッドデザイン賞といっても、実は様々に格付けされており、優秀な作品は上位の特別賞を与えられます。先ず賞を与えられた作品の中から10分の1程度の100作品に絞られます。それに残った作品はBest100 と呼ぶ特別賞を与えられます。Best100は別途にミッドタウンに行き大勢の中でプレゼンテーションを行います。その中から、更に5分の1に絞られ、金賞、企業長官賞を与えられます。金賞を受賞した作品は最終選考に残り、頂点を目指します。その頂点は内閣総理大臣賞の名誉を与えられます。
今日の祝賀会ではその最終選考に立ち会いました。
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頂点に輝いた作品は、とある車椅子で、コンセプトや完成までのプロセスは、正直下手な映画を見るより数倍、いや数十倍感動を覚えました。その車椅子は、社会的課題どころか、使用者の人生までを変える魔法の道具でした。完成に至るまでの幾多の困難を乗り越えられたのは、どうしても、問題をクリアしたい、生活を豊かにしたい、そうしたいと思う気持ちが支えているのはいうまでもありません。デザイナーはTシャツ姿で壇上に上がりましたが、自身に満ち溢れたプレゼンテーションで逆に清々しく作品が美しく見えました。ここ数年で一番いい作品だと思います。本当に良い刺激とやる気を与えてくれました。
PS. 因みに昨年受賞したTurn,Turn,Turn,はBest100の特別賞を頂きましたが、注文住宅では全国で我々だけでした。プレゼンテーションは制限時間を超過してしまいましたが、言いたいことが全て言えたのでとても気持ち良かったです。そのプレゼンテーション、興味があれば見て下さい。