名残

先日行ったオフィスビルに昔の名残を感じさせる光景がありました。ステンレスの正面部分には溝が彫られデザインが施されており、黒い部分は空洞で物が置けるようになっていました。これはなんでしょう?

正解はこれです。

  

公衆電話置き場でした。携帯電話の普及により現在では公衆電話はだんだん使われなくなり、撤去されたのだと思います。サインも秀逸です。ふと、昔公衆電話を使った時にその受話器が重かった事とか、あのダイヤルボタンを押す時の独特な感覚を思い出しました。因みに「名残」という言葉は波が浜に寄せた後、引いて消えたその光景を表す言葉の「波残り」、なみのこりに由来しているそうです。このガラス壁で区切られたスペースには時代の波の去来があり、そこに以前はあった物の名残を感じさせるものでした。